小さなお話(自作の短編小説)
「私はあなたが、嫌いなの」 あんたは赤い唇で、そう言ったくせに、俺を家に連れ帰った。 昼間から酒、飲んでんの? だらしなく乱れたタンクトップ姿のあんたは、化粧してる時につけてた口紅みたいな、真っ赤な液体にゆらゆら口づける。「白いのね、本当に。…
「私はあなたが、嫌いなの」 あんたは赤い唇で、そう言ったくせに、俺を家に連れ帰った。 昼間から酒、飲んでんの? だらしなく乱れたタンクトップ姿のあんたは、化粧してる時につけてた口紅みたいな、真っ赤な液体にゆらゆら口づける。「白いのね、本当に。…